特に書きたいこともないのだが、書かねば死んでしまうので仕方なく書く。これは誇張ではない。書いて自分の意思を作り上げる練習をしておかないと、コミュニケーションに不調をきたし、社会的に抹殺されるのだ。人を安心させるにはまず自分自身が自らの闘志に燃えて自立している状態でなければならないらしい。そして人を安心させることのできない人間は、居ても邪魔になるだけだからはじかれる。露骨に村八分ということにはならないだろうが、少なくともあなたの欲しいものは何も手に入らない。あなたが望むものを手に入れたいのなら「玄人」にならなければならない。

具体的なことを語れない人は素人である。素人とは自分の他に興味関心を持つモノがない状態のことである。そのモノについて熱を込めて語ることを通じて、迂回的に自分がどういう人間であるかを知らしめることになるという形態が、どうやら人間社会では「正常」であるらしい。素人は社会的に弱い。残念だが自分の弱さに安住することはすなわち死を意味する。それは僕たちに「面白い」という感情がある限り仕方がない。弱い人はすることなすことすべてにおいてつまらないのだ。

 

俺は自分以外の物事に興味関心がない状態のことを鬱と呼ぼうと思う。